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くみじ

印刷ページ表示 更新日:2018年10月10日更新

くみじの画像

清流隅田川

 大間の中央部を流れる隅田川は、泉川とも呼ばれる地下水の自噴する清流です。重信川の伏流水が各地に泉をつくり、豊かな小川の流水となり、流れは絶えません。川沿いの低地は稲作しかできない一毛田でした。川そうじは、豊富な流れを速やかに下流へ導くため、必要な河川の維持管理作業です。豊かな流れは豊富な淡水生物を養い、モクズガニやウナギ、ナマズを購入する必要はありませんでした。

消える「くみじ」

くみじの画像 しかし、現在では水量、水辺環境の変化に伴って、水生生物の生活状態は激変しました。清流は淡水生物を養うとともに、洗面、遙拝、炊事や洗濯の水源でした。各家庭に面した小川には「くみじ」が設けられていました。共同利用もできるように、石垣を組み、花こう岩の石段が設けられ、「くみじ」と呼んだのです。
 子ども達が身近に接する水辺は「くみじ」でした。しかし、町内の所々にあった「くみじ」は次々姿を消しつつあり、一部が大間の泉川・長尾谷川すじに残っているにすぎません。