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ヒトパピローマウイルス(HPV)感染症の予防接種【HPVワクチン】
ヒトパピローマウイルス(HPV)感染症の予防接種
「ヒトパピローマウイルス(HPV)感染症」とは
ヒトパピローマウイルス(HPV)は、女性の多くが一生に一度は感染するといわれるウイルスです。子宮頸がんをはじめ、肛門がん、膣がんなどのがんや、尖圭コンジローマ等、多くの病気の発生に関わっています。特に、近年若い女性の子宮頸がん罹患が増えています。
「子宮頸がん」とは
「子宮頸がん」は、子宮の頸部という出口付近にできる“がん”で、子宮頸がんのほとんどがヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスの感染で生じることが分かっています。多くの場合、性的接触によって感染すると考えられています。
日本では、毎年約1.1万人の女性がかかる病気で、さらに毎年約2,900人の女性が亡くなっています。患者さんは20歳代から増え始めて、30歳代までにがんの治療で子宮を失ってしまう(妊娠できなくなってしまう)人も、1年間に約1,000人います。
ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンを接種することで、HPV感染及び子宮頸がんの前がん病変の予防する効果が示されています。ただし、ワクチンの接種により完全に子宮頸がんの発症を予防できるわけではないので、ワクチン接種に加え、早期発見のために子宮頸がん検診を定期的に受診することが重要です。
定期接種、キャッチアップ接種、HPVワクチンの接種期間の経過措置
「定期予防接種」について
「接種対象者」(定期接種)
松前町に住民登録のある、小学校6年生から高校1年生に相当する年齢の女子
※標準的な接種年齢:中学1年生相当年齢
※平成9年4月2日から平成20年4月1日までの間に生まれた女子の方はキャッチアップ接種の対象となります。
「接種費用」(定期接種)
無料
- 対象年齢外の方や規定回数(最大3回。自費で接種した回数を含む。)を超えて接種された方は全額自己負担になります。ご注意ください。
- 「過去の接種歴」を母子健康手帳や接種済証等で十分ご確認ください。
キャッチアップ接種について
積極的な勧奨の差し控えにより、接種機会を逃した方に公平な接種機会を確保するため、従来の定期予防接種の対象年齢を超えてヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの接種を受けることができます。
「接種対象者」(キャッチアップ接種)
1 松前町に住民登録がある
2 【令和4年度】平成9年4月2日から平成18年4月1日までの間に生まれた女子
【令和5年度】平成9年4月2日から平成19年4月1日までの間に生まれた女子
【令和6年度】平成9年4月2日から平成20年4月1日までの間に生まれた女子
以上を満たし、HPVワクチンの接種を過去に合計3回受けていない方が対象です。
「接種期間」(キャッチアップ接種)
令和4年4月1日から令和7年3月31日までの 3年間
【令和7年4月1日以降、公費での接種対象者について】
令和7(2025)年4月1日以降、継続して公費での接種対象になるのは、「令和4(2022)年4月1日から令和7(2025)年3月31日まで」に、HPVワクチンを「1回以上接種した方」です。
HPVワクチンの接種期間の経過措置
2024年夏以降の大幅な需要増により、HPVワクチンの接種を希望しても受けられなかった方がいらっしゃる状況等を踏まえ、2025年3月末までに接種を開始した方が全3回の接種を公費で完了できるようにする方針が、国の厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会で了承されました。
それに伴い、国は、関係法令の改正手続きを行い、令和7年4月1日から「HPVワクチンの接種期間の経過措置」が始まることとなりました。
2回目・3回目のワクチン接種を忘れていませんか? [PDFファイル/532KB]
「接種対象者」(HPVワクチンの接種期間の経過措置)
全3回の接種が完了しておらず、以下1、2のどちらかに該当する方です。
1 松前町に住民登録があり、キャッチアップ接種対象者のうち、2022年4月1日~2025年3月31日までにHPVワクチンを1回以上接種した方
2 松前町に住民登録があり、2008(平成20)年度生まれの女子で、2022年4月1日~2025年3月31日までにHPVワクチンを1回以上接種した方